家相 (家作り)

家相については賛否いろいろありますが

信じる信じないにかかわらず古くからの言い伝えが数多くあります。

  家相の歴史

 古代中国の思想の「陰陽五行説」を基本とし、

家の相によって吉凶を占うものでそれが日本に伝わり平安時代に

入りしだいに広まり、戦国時代をへて

江戸時代中期以降に庶民の間に普及したと考えられています。

陰陽説とは宇宙は陰と陽の二つの原理から成立していると言う考え方で、

さらにそれは太陽・小陽・太陰・小陰にわかれ、

またそれぞれが乾・兌・離・震・巽・坎・良・坤の八つになります。

これが易占いの八卦で家相ではこの八つの意味を方角に配し

意味を持たせたものです。

五行説とは自然は木・火・土・金・水の五つの要素で形成されていると

言う考え方で、この五つの要素が作用する事により自然や人間の運命

に変化がおき、宇宙の全てが循環すると考えたものです。

自然のすべてを五つにわけ吉凶を占いました。ちなみに方角に分けると

木(東)・火(南)・土(中央)・金(西)・水「北)になります。

始めは易学上のものであったのが、

日本では時代と共に変化して今日の姿になりました。

  住宅への考え方

 家相は時代と共に変化し、地方地方で気候・風土に即応した考えや、

教えもあります。迷信と思われるものも多々有りますが、一概に現代の

常識で考えてくだらない事、間違っていると判断するのは

妥当でないと思います。

家相は全てが迷信と、かたずけて否定するのではなく、昔の人たちの

経験から学び、その中から今生かせるものを見つけ出して、

設計に取り入れて行く事も一つの選択だと思います。

  家相の言い伝え

門から玄関がまっすぐな家は凶

門から玄関絵次第に高い家は大吉

出入り口が一方しか無い家は永住できない

廊下に高低ある家は大凶、宅主狂乱する

階段を家の中央に設ける事は悪し

家に隙間風が入れば怪しい夢を見る

平屋を2階建てに改築すると、重病を患う

2軒家を1軒に改造すると、よく病人がでる

同じ敷地内に分家を建てると、本家と共に衰える

隠居家を本家の東南方か、南方に建てる事は吉

祟りのある所を屋敷にするな

物置や便所の解体材を再用すると凶変が起こる

門柱を根継ぎすれば、住人が生気を失う

宅地内に池あれば、男は肺病、女は難産になる

石の多い庭は住む人に病災多し

家の棟を越す大樹あれば、病人絶えず

門担ぎの松は大吉

建築のタブー

引き違いの建具    左側を向こうにして、右側を手前にします。

(左が手前に来ると左前になり運勢が悪くなるといわれる。)

縁板のコーナーの張り方  人の字になるように右回りに張る。

(入りの字のように左廻りに張ると左前に通じ運勢が悪くなるといわれる。)

床の間        天井の竿縁の張り方に平行になるように張る。   

(床の間に垂直だと床刺しになり凶といわれる。)

柱の上下       柱は木の根元を下にして使用する。

(床柱の根元を上にすると逆さ柱になり縁起が悪い。)

梁材の継ぎ手     梁材等を繋ぐ時は送り継ぎとする。

(梁材等を継ぐときに元と元を継ぐと別れ継ぎと言って縁起がよくない、

元と先を継ぐ送り継ぎとする。)

家相の方位

家相では家の中心を基準として方位を出します。

家の中心の出し方には、家の重心・大黒柱を中心・主人の居室の中心・

平面の角角の交点などを基準にします。そして3所・3備を基本に吉及び

凶の方位を占います。

ちなみに3所は鬼門(東北の方向)・裏鬼門(西南の方向)・中央

3備は便所・台所・浴室を言います。